寧波大学との交流 2018

寧波大学から交換留学で来ていた魏芳芳さんが長文を寄稿してくれました。是非ご覧ください。

私は寧波大学日本語学部四年生の魏芳芳と申します。

今交換留学生の一人として、盛岡大学で交換留学をしています。去年の3月29日に盛岡に来てから、あっという間に2019年3月になりました。

時間は本当に早いものですね。

盛岡大学に来てからの1年、私にとって、たくさんの出会いに関わる1年だと思います。毎日、優しい皆さんに囲まれて、無事に寂しくない、楽しく充実した毎日できます。

皆さん、本当にありがとうね。


盛岡大学の学生さんに「英語を勉強したけど、英語が話せない」という話をされたことがありますが。日本の方々のほうはよく「自分で英語が話せないのですが」と前置きしてから話す事が多いようです。実は、中学生から高校生まで英語を学んだ人なら、英語力は身に付いているはずだと私は思います。それなのに、それを使える能力が無いと言うのは、いったいなぜでしょうか?私はずっと考えています。

それのきっかけで、去年の12月21日に、学生部、学友会と盛岡大学の国際委員会の協力で、「国際交流のクリスマスパーティー」を開きました。

私は言語が好きで、日本語を三年ほど、英語を七年ほど勉強しています。そして、大学内での授業や日本語と英語サークルの活動等を通じてたくさんの外国人の方々に出会いました。その方々と触れ合い交流しているうちに、大変勉強になり、啓発を受けました。特に感じたことは、日本人留学生の方々の積極的な勉強姿勢や「敬語、礼儀作法」等の日本の精神文化を大切にしている点であり、生活の中でもそれらを実践している所に驚き、啓発を受け、交流を通じて学ぶことがたくさんあることに気が付きました。日本の文化をもっと深く知りたく、日本人の方々と交流を深める為に実際に日本で生活し、同時に日本人の方々の意識や価値観も学びたいという気持ちを持って、去年の3月に日本に留学しました。

今でこそ中国語と英語と日本語を話せますが、実は英語の勉強を始めたとき、英会話力はゼロでした。高校一年生の時に、ある英語学校のマーケティングのアルバイトを始め、そこのバイトがきっかけで、違う世界を生きている人に会って話すことができるようになりました。いろいろな国からの外国人や、それぞれの分野の素晴らしい人々と出会えるようになり、自分がずっと狭い世界に生きていたこと、狭い世界でしか生きないのはもったいないのではないかということに気が付きました。だから、大学に入ってから、「日中友好交流パーティー」をしたり、国際交流のための「クリスマスパーティー」をしたりして充実した3年間を過ごしました。今私がこうして盛岡大学で国際交流パーティーをしようとしているのもこれらの経験が私を変えてくれたからだと思います。

.

しかし、質問があります。

「盛岡大学の学生さんは本当に英語が話せないですか?」

言葉と文化は緊密に関わっていると思います。文化的背景を離れると、言葉は独立することが難しくなるでしょう。 それを踏まえて、「日本人はなぜ英語が話せない」という題で、自分の意見を述べようと思います。

文化には「HIGH CONTEXT」と「LOW CONTEXT」という概念があります。「HIGH CONTEXT」のコミュニケーションとは、言葉などではっきり表現する必要性が低い文化のことです。一方、「LOW CONTEXT」のコミュニケーションとは、やりとりされる情報の多くが言語などではっきり表現される文化のことです。

英語圏の多くの国なら、ある程度明快な言語での表現を期待する「LOW CONTEXT」文化の国だと思います。「はっきり意見を言わないです」、「曖昧な表現が多すぎます」、「本音が読めないです」、「察することが求められます」......日本は「HIGH CONTEXT」社会の典型として沈黙の中に意味と理解を求める社会です。つまり、日本は以心伝心というコミュニケーションを求める社会です。

「以心伝心」とは、人間同士が無言で伝え合う意味のことです。日本語が「空気を読む」という言語で、相手があえて言葉にしないことや、表現しきれないことを察する性質のある文化で育った言語です。一方で、英語では相手に何をしてほしいのか、自分が何を言おうとしているかをはっきりするという言葉です。つまり、英語とは、「自分の意見を含め完全説明を求める言語」のことです。そして何かについての話をする際には、簡潔に事実をまとめた上で自分の意見を付け加え、相手の意見を仰ぐという傾向もあります。日本語では何かについて話をする際、自分の意見を付け加えたりすることはありません。これは、日本語のコミュニケーションです。

多くの日本の方々は「6年間英語を勉強したけど、英語が話せない」というわけではないと思います。ただ以心伝心というコミュニケーションは、そのままでは「空気の読まない」英語には当てはまらないというわけです。

ですから、英語を習得しようと思ったら、英語は『空気を読まない』、日本語は『空気を読む』という意識が、何よりも大事だと思います。

そして、英語が話せないという問題は日本人の美徳とする謙虚にあります。

日本人は謙虚な傾向にあるので、少し英語が話せたとしても“I can’t speak English.”というような返答する人が多いようです。

日本語では、自分の意見をいう時に、あまり自信満々に言い過ぎると、かえって失礼に見られてしまうことがあるからです。

それに対して英語では、自分の意見を言う時こそ、自信を見せなければいけません。いかに自分の意見が正しく、自分は頼りがいがあり、この提案は聞くに値するのか……。相手を説得するために、熱っぽく言葉をつくします。その姿は、日本人からすると自信過剰に見えるほどですが。しかし、日本的な謙虚な姿勢で英語を話してしまうと、英語圏の人にとって、自信がないと受け取られ、あまりいい印象は受けないかもしれません。

「説得の言語」だと言われることもある英語は、情熱的に語り、相手を説得する熱意をはっきりと示しながら話すことが、「英語が話せる」ということにつながると思います。

言語を話せるかという問題は、英語でよく「話せない」ではなく「話さない」という点です。つまり、「I am not able to speak English」ではなく、「I don't speak English well」ということです。

言い換えれば、「自分は英語が話せない」と思い込んで、英語を話すこと自体を放棄している可能性もあります。

ですから、英語を習得しようと思ったら、自信も大事だと思います。

最後に、質問があります。

「盛岡大学の学生さんはほんとうに英語が話せないですか?」

.

トップに戻る

.
.

ソーシャルメディア公式アカウント

このサイトについて

個人情報の取り扱いについて

キャッチコピー・ロゴマークについて

© 2015 盛岡大学・盛岡大学短期大学部