主要講義紹介


言語学演習A(意味) 担当者 高橋幸雄

高橋幸雄 意味とは何でしょうか。意味という言葉は様々な使われ方をしています。意味という術語が指しているものを整理、分類して言語学という学問・科学が為しうる可能性を考えていくということがこの講義の本来的な目的です。たとえばJohn painted the houseという英文を「日本語に訳す」という作業をしたとしましょう。「ジョンはその家にペンキを塗った」が意味である、と考えても良いでしょうか。でもこれは「John painted the houseが表しているもの(意味)を日本語で表現したものである」と考えるほうがより妥当です。この講義では、意味というものを捉え直した上で意味を研究していくための基本的な道具立てを検討し、意味研究の具体的テーマを探していきます。

言語学は他の学問がそうであるように要素間の関係、それらが成す構造に焦点を当てます。再びJohn painted the houseの意味について考えてみましょう。この文には前述した以外の、日本語での言い換え(パラフレーズ)があり得ます。それは「ジョンは、その家の絵を描いた」と日本語で表現できます。英語の1文が日本語の2文に対応しているというのは両義性(ambiguity)とか多義とも呼べます。日本語でメールのやりとりをしている時に「この文の意味が分からない」ということはありませんでしたか。しばしば日本語でも書き言葉になると場合により両義性が生じ、その後のやりとりで両義性を解消するということもありうることでしょう。

ここで前提となっていることはJohnは節(あるいは文)の主語であり、the houseは目的語、そしてpaintedはこれらを結びつけている本動詞であるということです。英語と日本語では、主語や目的語が節中のどのような位置にあるかが変わります。日本語では「ジョンはその家にペンキを塗った」とも「ジョンはペンキをその家に塗った」、「ペンキをジョンはその家に塗った」、「その家にペンキをジョンは塗った」とも言えます(ただしこれらが使用される文脈は異なるでしょう)。ここでは、このようなことを「英語と日本語では節の成り立ち、主語の現れ方が異なる」とまとめておきましょう。

このような言語構造の成り立ちの違いと共通性を意識しながら「主語」、「目的語」、「本動詞」というような文法用語を用いつつ言語学が分析しうる意味について考察し皆さんの意味研究の具体的テーマの選択に資する場としていきます。


異文化コミュニケーション演習II 担当者 照井悦幸

照井悦幸 異文化との出会いは、自己の発見にほかならない。

異文化で生きる人々を理解するには、本質的に自己というものを掘り下げることなしには不可能ではなかろうか。これが、このクラスの異文化コミュニケーションへの基本的な視点である。

この演習クラスでは、映画メディアを利用して実際的な異文化体験をし、異文化への「気づき」のセンスを磨きながら、自己の考え方やものの見方の比較考察をしていきたい。また、この学問領域にかかわる基本的な理論的枠組みを理解することも目的としたい。


英語文化講読III-広告表現からアメリカ文化を学ぶ 担当者 風丸良彦

風丸良彦 消費社会と広告とは切っても切れない関係にあります。

コンシューマーの購入意欲を掻きたてるために、テレビや新聞、雑誌をはじめ、最近ではインターネット等、私たちの日常生活は夥しい数の「コピー」に満たされています。

どうして「週刊誌」は、あれだけの厚みがありながら「定価300円」で売れるのか、無料で見られるテレビの運営はいったい何によってなされているのか、インターネットの検索サイトはなぜ無料なのか。それらを可能とするのは「広告収入」に他なりません。

日本とアメリカの広告表現の違いを浮き彫りにして、その背後にある文化的差異を読み解きつつ、英語で広告コピーをつくること(表現行為)が本授業の目的です。

アメリカのテレビコマーシャルを見て一番驚くのは、スポンサーが、そのライバル社の製品がいかに自社製に見劣るかを強調する、いわゆる「比較広告」です。日本では認められないこうした広告手法が、なぜアメリカでは一般的なのか(一般的だったのか)。そこには無論「言語文化」の違いが介在しています。弁論術(Debate)の長い歴史を持つ西洋諸国と、そうした文化的土壌を持たないわが国とでは、自ずと広告表現の手法も異なってきます。

「雄弁」が勝者の法則なのか、あるいは「おくゆかしさ」が美徳なのか。

こうした文化的素地を捉えながら、受講者自ら「広告テーマ」を任意に設定し、それを英語で表現するのがこの授業の到達点です。


Free Composition I & II. 担当者 Robert Staehlin

Robert Staehlin One of the basic skills that all university students studying English should pick up is that of being able to write in English, especially in lengths longer than a few sentences. They should be able to do this with a minimal amount of mistakes and be able to self-check for spelling, grammatical, and formatting errors.

To help with this practice, Free Composition I is offered as a third year class and reviews the basic skills needed to write basic logical paragraphs, which includes a topic sentence, supporting sentences, and a concluding sentence, as well as proper organization and transitions. Students also learn how to peer-edit, that is, to check others’ works for mistakes, and to take these corrections and write multiple drafts of an assignment.

Free Composition II takes this a step further, and advances those skills learned in Free Composition I and introduces more skills necessary for writing essays, such as the basic steps of prewriting, outlining, and drafting needed to prepare for multipage essays, complete with a thesis statement, citations, and a bibliography, in to a final complete writing project.

Free Composition can serve as an invaluable resource for those students deciding to write their senior thesis in English by both preparing them for long essay writing and giving them the skills to more effectively prepare and plan their writing strategies. It will also help to prepare you for a multitude of writing projects that may be encountered in your futures.


ワールドビジネス・イングリッシュ 担当者 小川修平

小川修平 実務経験のない学生が将来のために「ビジネスの何を学べばよいのか?」という疑問を持つことは当然だと思います。

何故ならば、実務を経験した人でさえも、その疑問に明確に答えることはできないだろうと考えられるからです。

しかし、あらゆる形態のビジネスに関わる上で決して無駄にならないだろうと思われるのは、いろいろな業界や企業の歴史的背景や動向に精通すること、そして、ビジネスという「ゲーム」が行われる仕組みを体系的に理解すること、さらに国際的な情報収集能力とボーダレスなコミュニケーション能力を獲得するための英語力を高めること、という三点であると考えます。
こうした認識に基づき、本授業では、国際ビジネスの事例を取り上げるとともに、企業経営の実務家養成を目的とした経営学修士課程(MBA)で教えられるビジネスの基礎的事項について英語を通して学びます。

企業事例については、動きの激しい国際的なIT企業の事情を中心に取り上げ、MBAの教科についてはマーケティング、アカウンティング・ファイナンス、戦略論などのエッセンスを抜粋します。


英語学入門 Ⅰ・Ⅱ 担当者 新沼史和

新沼史和 私たちは、何も苦労することなく、日本語を話しています。そこで私からみなさんへ質問です。どうしてみなさんは日本語を「勉強することなしに」話せるようになったのでしょう?みなさんは日本語の知識があるから話せるわけですが、では日本語の知識とはどういったものなのでしょう?より具体的に考えてみましょう。どうして、「花子が好きな学生」という表現が2つの意味を持つのでしょう?それから、「水を飲む」というのに、「水が飲みたい」のように、「たい」がついただけで、「を」が「が」に変わってしまうのでしょう?言葉の問題はそれだけではありません。英語の知識とはどのようなものなのでしょうか?中学・高校と習ってきた文法を思い浮かべるかもしれませんが、それだけではありません。どうして、unlockableという語が2つの意味を持つのでしょう?どうして、playsのsの発音とlikesのsの発音は違うのでしょう?

この授業では、生成文法という枠組みの中で日本語と比べながら英語に関する知識、特に、音に関する知識(音声学・音韻論)、語に関する知識(形態論)、文に関する知識(統語論)、そして、意味に関する知識(意味論)を身につけるということを目的としています。これらを学習することにより、英語の発音や読解などにも役立つだけでなく、私たちが(無意識に)理解し、日常何の苦労もせずに話している日本語、そしてずっと勉強してきた英語とはどういうものかということが鮮明に理解できることでしょう。


Reading & Writing II & IV 担当者 Wang Hui Ling

Wang Hui Ling English abilities consist of not only listening to and speaking English, but also reading and writing. Writing especially allows students to produce what they have learnt, and also allows teachers to check on students’ absorption and production of the language to confirm if correct learning has taken place. Reading and writing are powerful tools in mastering a language, for they provide a solid foundation for the learner and with the basic foundation in place, learners can then produce what they have learnt orally and communicatively.

On this basis, Reading & Writing I & II are offered to Year One students and Reading & Writing III & IV to Year Two students. Reading & Writing II consists of interesting topics provided in the course book meant for intermediate level students. Students will be led to read and understand intermediate-level, mid-length texts, including the learning of grammar and vocabulary in the texts. After every reading exercise, students will have a writing exercise mostly related to the texts where they focus on content, form and grammar. Reading & Writing IV is designed to be two levels higher than Reading & Writing II in terms of both reading and writing skills, and meant for advanced level students. Like II, students will be led to read and understand more advanced-level texts that are longer in length and more difficult in content, grammar and vocabulary. After every reading exercise, there will also be a writing exercise where students reflect on the topic in the text and give their personal opinions. Both courses will involve the process of the tutor editing students’ writing and/or peer-editing to aid improvement in writing.


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