主要講義紹介


イギリスの文学 担当者 桑原俊明

桑原俊明 イギリス文学の主要な作家の代表作品を紹介し、鑑賞・分析する授業です。文学の魅力は、人生を何倍も生きることができることです。作品に描かれた主人公の生き方は、私たちに、人生とは何か、愛とは何か、友情とは何か、悪とは何か、などについて深く考えさせてくれるのです。登場人物の人生を疑似体験することで、あなたの人生が何倍も輝くのです。

16 世紀のヒューマニスト、トマス・モアは、『ユートピア』という作品を残しました。「ユートピア」とは、「理想世界」「桃源郷」を意味しますが、モアの作品は、当時のイギリス社会に対する批判と諷刺を表したものでした。それ以上に興味深いのは、モア自身の人生です。ヘンリー 8 世の離婚に反対した大法官モアは、王の怒りを買い、断頭台の露と消えたのです。

「ユートピア」の反意語は、「ディストピア」と言い、「暗黒社会」「地獄郷」を意味します。20 世紀のノーベル文学賞作家ウィリアム・ゴールディングングは、第二次世界大戦後、『蝿の王』という作品で、人間の悪を徹底的に見つめました。本来無垢な少年たちが、闘争と反目のすえ、凶暴・残虐に化してしまう寓意小説は、「ディストピア小説」と見ることができます。「ユートピア文学」と「ディストピア文学」の対比は、私たちに、本当の理想的な社会とは何かという問題を考えさせてくれるのです。

授業では、昔の作家と新しい作家、たとえば、チョーサーとT. S. エリオット、ミルトンとグリーン、スターンとジョイスなどのように、時代を隔てた文学者の代表作品を対比させながら、テーマごとに解説しています。DVDの抜粋を見て、物語の世界に移入できるよう配慮しながら、楽しく授業を進めています。

ようこそ、「イギリスの文学」の世界へ!

言語学演習A(意味) 担当者 高橋幸雄

高橋幸雄 意味とは何でしょうか。意味という言葉は様々な使われ方をしています。意味という術語が指しているものを整理、分類して言語学という学問・科学が為しうる可能性を考えていくということがこの講義の本来的な目的です。たとえばJohn painted the houseという英文を「日本語に訳す」という作業をしたとしましょう。「ジョンはその家にペンキを塗った」が意味である、と考えても良いでしょうか。でもこれは「John painted the houseが表しているもの(意味)を日本語で表現したものである」と考えるほうがより妥当です。この講義では、意味というものを捉え直した上で意味を研究していくための基本的な道具立てを検討し、意味研究の具体的テーマを探していきます。

言語学は他の学問がそうであるように要素間の関係、それらが成す構造に焦点を当てます。再びJohn painted the houseの意味について考えてみましょう。この文には前述した以外の、日本語での言い換え(パラフレーズ)があり得ます。それは「ジョンは、その家の絵を描いた」と日本語で表現できます。英語の1文が日本語の2文に対応しているというのは両義性(ambiguity)とか多義とも呼べます。日本語でメールのやりとりをしている時に「この文の意味が分からない」ということはありませんでしたか。しばしば日本語でも書き言葉になると場合により両義性が生じ、その後のやりとりで両義性を解消するということもありうることでしょう。

ここで前提となっていることはJohnは節(あるいは文)の主語であり、the houseは目的語、そしてpaintedはこれらを結びつけている本動詞であるということです。英語と日本語では、主語や目的語が節中のどのような位置にあるかが変わります。日本語では「ジョンはその家にペンキを塗った」とも「ジョンはペンキをその家に塗った」、「ペンキをジョンはその家に塗った」、「その家にペンキをジョンは塗った」とも言えます(ただしこれらが使用される文脈は異なるでしょう)。ここでは、このようなことを「英語と日本語では節の成り立ち、主語の現れ方が異なる」とまとめておきましょう。

このような言語構造の成り立ちの違いと共通性を意識しながら「主語」、「目的語」、「本動詞」というような文法用語を用いつつ言語学が分析しうる意味について考察し皆さんの意味研究の具体的テーマの選択に資する場としていきます。


異文化コミュニケーション演習II 担当者 照井悦幸

照井悦幸 異文化との出会いは、自己の発見にほかならない。

異文化で生きる人々を理解するには、本質的に自己というものを掘り下げることなしには不可能ではなかろうか。これが、このクラスの異文化コミュニケーションへの基本的な視点である。

この演習クラスでは、映画メディアを利用して実際的な異文化体験をし、異文化への「気づき」のセンスを磨きながら、自己の考え方やものの見方の比較考察をしていきたい。また、この学問領域にかかわる基本的な理論的枠組みを理解することも目的としたい。


英語文化講読III-広告表現からアメリカ文化を学ぶ 担当者 風丸良彦

風丸良彦 消費社会と広告とは切っても切れない関係にあります。

コンシューマーの購入意欲を掻きたてるために、テレビや新聞、雑誌をはじめ、最近ではインターネット等、私たちの日常生活は夥しい数の「コピー」に満たされています。

どうして「週刊誌」は、あれだけの厚みがありながら「定価300円」で売れるのか、無料で見られるテレビの運営はいったい何によってなされているのか、インターネットの検索サイトはなぜ無料なのか。それらを可能とするのは「広告収入」に他なりません。

日本とアメリカの広告表現の違いを浮き彫りにして、その背後にある文化的差異を読み解きつつ、英語で広告コピーをつくること(表現行為)が本授業の目的です。

アメリカのテレビコマーシャルを見て一番驚くのは、スポンサーが、そのライバル社の製品がいかに自社製に見劣るかを強調する、いわゆる「比較広告」です。日本では認められないこうした広告手法が、なぜアメリカでは一般的なのか(一般的だったのか)。そこには無論「言語文化」の違いが介在しています。弁論術(Debate)の長い歴史を持つ西洋諸国と、そうした文化的土壌を持たないわが国とでは、自ずと広告表現の手法も異なってきます。

「雄弁」が勝者の法則なのか、あるいは「おくゆかしさ」が美徳なのか。

こうした文化的素地を捉えながら、受講者自ら「広告テーマ」を任意に設定し、それを英語で表現するのがこの授業の到達点です。


英語科教育法 担当者 大友麻子

大友麻子 この科目は中学校、高等学校の英語科教員の免許状取得に必要な科目です。

将来教壇に立つ時、自信を持って教えられるように、理論と実践の 2 本立てでトレーニングを行います。

理論としては、様々な外国語教授法、第二言語習得理論、学習指導要領などを学ぶほか、早期英語教育など日本の英語教育界で昨今話題になっているテーマを取り上げて議論し、理解を深めます。

一方の実践においては、板書の仕方、英語で説明や指示をする方法、教材研究、音読指導、文法指導、学習指導案作成法に始まり、15分程度のマイクロティーチング、そして最終的には50分の模擬授業を行うなど、実際教室で授業をする際に欠かせない技術を繰り返し練習して習得します。また中学校へ授業参観に出かけ、実際の教育現場を見学します。

このように「話す・聞く・書く・読む」の4技能をそれぞれどのように指導するのが最も効率的なのかを理論と実践の両面から模索し、英語教師として必要な知識、技術、そして自信を身につけます。

受講にあたっては実践面を重視した科目なので何より積極的な姿勢が求められますが、教え方が上手くても肝心の英語力が足りなくては何にもなりません。語学力をつけるのは勿論のこと、英語学や言語学の講義を受講するなどして言語のシステムを科学的に学ぶことも重要です。


Free Composition I & II. 担当者 Robert Staehlin

Robert Staehlin One of the basic skills that all university students studying English should pick up is that of being able to write in English, especially in lengths longer than a few sentences. They should be able to do this with a minimal amount of mistakes and be able to self-check for spelling, grammatical, and formatting errors.

To help with this practice, Free Composition I is offered as a third year class and reviews the basic skills needed to write basic logical paragraphs, which includes a topic sentence, supporting sentences, and a concluding sentence, as well as proper organization and transitions. Students also learn how to peer-edit, that is, to check others’ works for mistakes, and to take these corrections and write multiple drafts of an assignment.

Free Composition II takes this a step further, and advances those skills learned in Free Composition I and introduces more skills necessary for writing essays, such as the basic steps of prewriting, outlining, and drafting needed to prepare for multipage essays, complete with a thesis statement, citations, and a bibliography, in to a final complete writing project.

Free Composition can serve as an invaluable resource for those students deciding to write their senior thesis in English by both preparing them for long essay writing and giving them the skills to more effectively prepare and plan their writing strategies. It will also help to prepare you for a multitude of writing projects that may be encountered in your futures.


ワールドビジネス・イングリッシュ 担当者 小川修平

小川修平 実務経験のない学生が将来のために「ビジネスの何を学べばよいのか?」という疑問を持つことは当然だと思います。

何故ならば、実務を経験した人でさえも、その疑問に明確に答えることはできないだろうと考えられるからです。

しかし、あらゆる形態のビジネスに関わる上で決して無駄にならないだろうと思われるのは、いろいろな業界や企業の歴史的背景や動向に精通すること、そして、ビジネスという「ゲーム」が行われる仕組みを体系的に理解すること、さらに国際的な情報収集能力とボーダレスなコミュニケーション能力を獲得するための英語力を高めること、という三点であると考えます。
こうした認識に基づき、本授業では、国際ビジネスの事例を取り上げるとともに、企業経営の実務家養成を目的とした経営学修士課程(MBA)で教えられるビジネスの基礎的事項について英語を通して学びます。

企業事例については、動きの激しい国際的なIT企業の事情を中心に取り上げ、MBAの教科についてはマーケティング、アカウンティング・ファイナンス、戦略論などのエッセンスを抜粋します。


情報サービス論 担当者 中尾康朗

中尾康朗 図書館司書に代表される情報スペシャリストには利用者の情報要求と求める資料や情報を適切に結びつける能力が要求されます。そのためには利用者の要求を的確に把握すること、資料や情報に関して精通していることが必要です。

図書館の扱う情報メディアが従来の印刷資料からデジタル情報やネットワーク情報を含む多種多様な形態に変化している現在、図書館における情報サービスは図書館サービスの中でも最も重要な領域の一つとなっています。

本授業では、情報学の基礎理論も踏まえつつ情報サービスの理論的側面を中心に学習し、情報の探索や提供能力を高めていきます。具体的には、図書館における情報サービスの意義を押さえながら、利用者への質問回答サービスであるレファレンスサービスを中心に、現代の情報サービスにおいて重要な位置をしめる情報検索、参考図書・データベース等の各種情報源、図書館利用支援、発信型情報サービス等の理解を図ります。

あわせて履修する情報サービス演習I・IIにおいては、実際の図書館情報資源や情報機器を使った実習やグループワーク等を行うことで、本授業で学んだ基礎的な理論や知識を実践で確かめしっかりとした応用力を養成していきます。


英語学入門 Ⅰ・Ⅱ 担当者 新沼史和

新沼史和 私たちは、何も苦労することなく、日本語を話しています。そこで私からみなさんへ質問です。どうしてみなさんは日本語を「勉強することなしに」話せるようになったのでしょう?みなさんは日本語の知識があるから話せるわけですが、では日本語の知識とはどういったものなのでしょう?より具体的に考えてみましょう。どうして、「花子が好きな学生」という表現が2つの意味を持つのでしょう?それから、「水を飲む」というのに、「水が飲みたい」のように、「たい」がついただけで、「を」が「が」に変わってしまうのでしょう?言葉の問題はそれだけではありません。英語の知識とはどのようなものなのでしょうか?中学・高校と習ってきた文法を思い浮かべるかもしれませんが、それだけではありません。どうして、unlockableという語が2つの意味を持つのでしょう?どうして、playsのsの発音とlikesのsの発音は違うのでしょう?

この授業では、生成文法という枠組みの中で日本語と比べながら英語に関する知識、特に、音に関する知識(音声学・音韻論)、語に関する知識(形態論)、文に関する知識(統語論)、そして、意味に関する知識(意味論)を身につけるということを目的としています。これらを学習することにより、英語の発音や読解などにも役立つだけでなく、私たちが(無意識に)理解し、日常何の苦労もせずに話している日本語、そしてずっと勉強してきた英語とはどういうものかということが鮮明に理解できることでしょう。


Reading & Writing II & IV 担当者 Wang Hui Ling

Wang Hui Ling English abilities consist of not only listening to and speaking English, but also reading and writing. Writing especially allows students to produce what they have learnt, and also allows teachers to check on students’ absorption and production of the language to confirm if correct learning has taken place. Reading and writing are powerful tools in mastering a language, for they provide a solid foundation for the learner and with the basic foundation in place, learners can then produce what they have learnt orally and communicatively.

On this basis, Reading & Writing I & II are offered to Year One students and Reading & Writing III & IV to Year Two students. Reading & Writing II consists of interesting topics provided in the course book meant for intermediate level students. Students will be led to read and understand intermediate-level, mid-length texts, including the learning of grammar and vocabulary in the texts. After every reading exercise, students will have a writing exercise mostly related to the texts where they focus on content, form and grammar. Reading & Writing IV is designed to be two levels higher than Reading & Writing II in terms of both reading and writing skills, and meant for advanced level students. Like II, students will be led to read and understand more advanced-level texts that are longer in length and more difficult in content, grammar and vocabulary. After every reading exercise, there will also be a writing exercise where students reflect on the topic in the text and give their personal opinions. Both courses will involve the process of the tutor editing students’ writing and/or peer-editing to aid improvement in writing.


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