専任教員紹介

井川輝美 昆虫生態学、昆虫行動学

井川輝美

子どもたちが自然と触れあうことが少なくなってきたのは、とても残念なことですね。私は野外調査を中心として研究を展開しており、美しいけれども厳しい自然の中で海洋性昆虫の生態を探求しています。 昆虫は地球上で最も種類数の多い生物であり、地球は虫の惑星と言ってもよいでしょう。小学校の理科教材でも昆虫は頻繁に登場しますね。ところが、地球の表面積の2/3を占める海洋に生息する昆虫は極めて少なく、進化生物学上・生態学上の興味深い謎となっています。外洋に生息する昆虫はたった5種類で、ウミアメンボ属というアメンボの仲間です。ウミアメンボ属の大部分は熱帯や亜熱帯地方の沿岸に生息しています。日本には2種類の沿岸性ウミアメンボ属が生息しており、環境省や地方自治体によって絶滅危惧種に指定されています。私は、これら海洋性ウミアメンボの研究をしています。

石川悟司 幼児教育

石川悟司

研究分野は「幼児教育」です。特に「教師の気持ちの在り様」が子どもにどのように反映されていくのかということについて勉強中です。20年ほど幼稚園の先生をしておりました。子どもに何かをしてあげたいという純粋な思いで進んできた道でしたが、いろいろな子どもたちとの出会いの中で、ふたつのことを見つけました。ひとつは何一つ同じ答えがないということ。もうひとつは、その答えはその子の中から見つけていくしかないということです。その子のために自分ができることは,子どもから教わるしかないということなのです。ふと気がつくと、「教えたかった」のに「教えられていた」と立場が逆転してしまうおかしな現象が起きてしまいます。しかし、それは子どもの気持ちと教師の意図がうまく?がっていくためには必要不可欠なことなのでしょう。教師には教える能力以上に学ぶ能力が必要ということなのだと思うのです。

市原常明 体育学 幼児教育学

私の担当している授業科目は、児童教育学演習、体育実技等の体育科目と、幼児教育学演習、幼稚園教育実習等の幼児教育科目です。研究分野は体育学と幼児教育学です。特に幼児期の体力・運動能力の発達とその要因について、岩手の幼児を対象に地域を限定して、継続的調査・研究をしています。80年度以降日本の子どもの体力・運動能力は低下傾向にあります。このことは幼児期がこころとからだが一体となって相互補完的に発達する時期であることを考えると、健康な生活を送る上で大きな社会的な問題です。積極的に体を動かす幼児は、「やる気」「我慢強さ」「友だち関係」「社交的」など前向きな性格傾向があると、先ごろ行われた文科省の調査で報告されており、幼児期にからだを動かして活動的の遊ぶことの価値は重要と思われます。

また、幼児期は神経機能の発達が著しい時期ですので、この時期にふさわしい運動遊び(コーディネーショントレーニング)の理論と実践についても研究しています。

梅本信章 発達心理学

梅本信章

私の専門領域は発達心理学ですが、その中でも青年心理学が中心です。従来から、青年期における友人関係の特徴や友人関係の持つ機能等に関心を持っていましたが、近年は、ソーシャルサポート(関わりのある周囲の人々から受ける有形無形の支援)という観点から、例えば、友人関係の内容と大学生活への適応というように、友人関係の役割や意義を検討しています。
また、最近は、教職を目指す大学生の「小学校における良い授業」についてどのように考えているのか(授業観)、教師としての指導力に関する自己評価、及び共感性やアサーション(他者に配慮し不快感を与えずに、適切に自分の意見や感情を表明すること)といった対人関係能力に関する自己評価等が、大学での授業や小学校等での教育実習を通して、どのように変化していくのかに関する調査研究を行っています。

春日菜穂美 臨床心理学

春日菜穂美

第一には、内的世界を絵や箱庭等に表現することを通して、どのように自己成長していくのかに関心をもっています。特に、フォーカシング(「からだの感じ」に注目し、それを表現する心理療法)に描画を取り入れた独自の方法(絵本表現法)や、ライフストーリーブックの効果について研究しています。第二には、構成的グループエンカウンターやアサーショントレーニング等のグループワーク、具体的には、グループで創造的活動やロールプレイ(役割演技)等を行いながら自己表現のスキル(技能)を高める取り組みの実践研究をしています。第3には、いじめ、不登校、食とコミュニケーションの問題等、教育現場における問題に関心をもち、調査研究等を行っています。

現在、高校のスクールカウンセラーや大学学生相談室のカウンセラーも兼務しており、心理臨床活動を行いながら、上記のように、さまざまな手段を通して「自己表現」力を高めることと心理的成長を図ることに取り組んでいます。

小林みゆき 教会音楽、鍵盤楽器指導

小林みゆき

教会音楽、その中でも特に重要な役割を担っているオルガン音楽とパイプオルガンの演奏法について研究しています。最近は、ドイツ・ロマン派のオルガン作品を中心に研究を進めており、研究発表の際はオルガン演奏も交えるように心がけています。作品数は少ないのですが、すばらしい作品が存在するので、それらをできるだけ多くの方々に紹介できればと考えています。ロマン派のオルガン作品は、その演奏法においてピアノ演奏法と深く関わっています。その点においては、私自身が鍵盤楽器を演奏する立場にあることから、理論だけではない実践面における提案をしてゆければと考えています。また、ピアノの演奏指導法についても、より音楽的で個性的な演奏をもたらすためにはどのような指導がなされるべきであるかを研究しています。

佐藤康司 教育心理学

佐藤康司

学力低下や学習意欲の低下が問題にされています。毎日の授業から子どもたちが「わかる楽しさ」を味わえていないというのが現状のようです。「わかる楽しさ」は何かを知る(わかる)ことでおもしろいと感じることと同時に、学習した内容に関わる具体的な疑問、解決したい問いが持てることととらえることができます。このような楽しさを【インタレスト】と呼ぶとすれば、子どもたちの【インタレスト】を喚起できる授業はどうしたら実現できるでしょう。それを少しでも実証的に明らかにすることが主な研究課題です。そのための一つの手がかりとして「学習した知識同士が関連づくこと」に注目し、その効用を明らかにするとともに、上に述べたような疑問が生み出される諸条件を解明したいと考えます。さらに、学力低下や学習意欲の低下という問題の背後には、知識の関連づけを阻害する学習のとらえ方(学習観)や学習の仕方(学習方略)が存在することが明らかになりつつあります。これらの点もさらに解明したいと思っています。

佐藤由美子 ピアノ演奏法

佐藤由美子

研究分野は芸術学(音楽)で、器楽(ピアノ演奏法)を専攻領域としております。ピアノの音は、「ポーン」という減衰音です。その打楽器的な性質を克服してピアノを歌わせるには、どういう演奏法を検討したらよいのかということを、実践を通して研究しております。

学生時代は、卒業演奏、修了演奏でショパンの作品を継続して取り組みました。その後、ピアノ独奏以外にも、室内楽(ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、ギター、マンドリン、フルート、クラリネット等)や声楽及び合唱の伴奏等に取り組んできております。近代スペインの作曲家を取り上げたリサイタルでは、「スペイン音楽の根底にある歌と踊りの世界をピアノという鍵盤楽器だけで見事に表現した。繊細でありながら大らかさも備え、水準の高い演奏で聴衆を楽しませた。」という選評で、岩手県芸術選奨を受賞しております。

今後も、音楽表現と演奏技術との関係をより具体的に把握し、自分の演奏のみならず、学生の指導にも活用していきたいと考えております。

髙橋春菜 比較教育学

イタリアの教育を研究しています。いちばん最初の素朴な関心は、イタリアの人々がどのように作られているのかを知ることでした。そこで、一つ気になっていたのが地域の様々な大人が子どもの教育に携わっていることでした。2年間の留学期間に、この実態に迫るためのフィールドワークを行いました。ただ「教育」といっても幅広いので、今日のイタリアで重要な教育課題に問題意識を絞りました。それは、移民の子どもと現地の子どもを共に教育するインターカルチュラル・エデュケーションという教育課題です。博士論文で、この調査地の実践の意義を浮かび上がらせつつ、脈々と受け継がれる地域性が存在していることも示しました。

授業では、児童教育学や学校教育学演習で上記のテーマを扱います。さらに、教育社会学などの他の講義では調査研究の方法を検討したり、日本の状況に照らし合わせたりしながら、これからの教育をみなさんと一緒に考えていきたいと思っています。

武田正司 体育学

武田正司

人間には様々な「力」があります。文部科学省が毎年調査している「体力・運動能力」もそのひとつです。この文科省の調査結果を根拠に、今、体育学では子どもの体力・運動能力の低下現象に注目が集まっています。そして、次期学習指導要領では「身体能力」という従前の学習指導要領では見られなかった語意(概念)を用いて、いわゆる「体力問題」を解決しようとしています。つまり、子どもの身体能力の育成が体育科の最重要課題である、という認識が一般的になってきているわけです。

歴史的に見て体育最大の関心事は、「身体能力=体力」にありました。しかし、「現代の子どもの身体能力」とはいったい何を指すのでしょうか。「体力」、「運動能力」、「技能」、「身体構造」、「身体適正」、「身体形成能力」、「知力」、「精神力」、「学力」等の諸概念との関係性はどのように考えればよいのでしょうか。そして「身体能力」はどんな指標に求められるのでしょうか、そもそも測定は可能なのでしょうか。行動で測定可能なのは、実は「人力(=体力+精神力)」だとする研究者もいます。近年、私も「現代」と「子ども」と「身体能力」に強い関心を寄せています。

竹之下典祥 社会福祉学(地域福祉)

研究テーマは、地域福祉実践。日本の社会福祉の分野でも固有の発展をしてきた地域福祉が専門領域です。なかでも3つの柱ですすめています。1.地域福祉実践の歴史、2.地域子育て支援、3.防災・減災のふくしのまちづくり。1.について、戦後の地域福祉実践は東北(岩手)から全国へ展開しています。その経過をたどり、地域福祉の概念や定義、さらには方法について、再検討することを主研究としています。2.前任地の京都では、子育て支援の授業(座学・実習)を担当し、学生自身が子育てひろばに参加することで得られた授業効果や心理的変化を研究してきました。実践では、さまざまな理由で行き場のない子どものシェルター運営に携わっていました。また、現在も子どもへの暴力防止の取り組みの一つCAP(Child Assault Prevention)の普及に取り組んでいます。3.学生時代に火山地形や活断層の研究をしていましたので、地域福祉の中でも防災・減災の視点からふくしのまちづくりを提案しています。環太平洋造山帯に位置する日本列島は、地球規模で最も災害が起こる地域です。震災復興で社会インフラ(ハード)に着目が集まっていますが、社会関係の構築(ソフト)こそが必要です。

冨江雅也 組合せ論

組合せ論を専門にしています。日常生活で見かけるあみだくじは数学の世界において置換群と認識されます。置換群はより広いコクセター群とよばれるクラスに属しています。このコクセター群に由来をもつ半順序構造を研究しています。一方カタラン数と関連する事柄にも興味を持っています。カタラン数で数え上げられる対象は数多ありますが、しばしばあみだくじ(置換群)とつながりを持つものがカタラン数で記述できることが起こります。現在あみだくじ(置換群)-カタラン数という関係をコクセター群にまで一般化できればと考えています。

深澤義博 美術、デザイン(平面・立体)

深澤義博
[研究]

日常生活に存在するいろいろな材料をいかに表現素材に変換できるかを研究し、あらゆる環境にどのようなスタイルのメッセージにすると伝わるかをテーマとしています。現在は、「一枚の絵本シリーズ・オーイ君に一日」を題として発想力の成長を促す絵本を制作し国内外で発表しています。

[自己紹介]

かに座・O型・180cmやせ型・晴れのみクラシックカーで出勤し、曇り・雨の日は普通の車で出勤しています。私の基本的精神構造は体育会系の強い文系です。小学は野球、中学は陸上、高校はテニス、大学もテニス、現在もテニス、その他、格闘技(観るのは好き)以外のスポーツもそれなりにOKです。

(性格)中途半端が多分大嫌いで、イエスかノーかがハッキリしている方だと思います。

(趣味)「つまらない物」収集がブームです。

(思考)人間が「ルール」に基づいて成し遂げる全てを、私は『芸術』と考えています。

[学生へのメッセージ]

将来、出会うであろう子どもたちに自分が「何」をしてあげられるかを考えてみましょう。

深田好昭 社会科教育学

深田好昭

私の担当している授業は、社会科概説、社会教材研究、児童教育講座、学校教育学演習です。

平成28年3月まで、盛岡市内の小学校に勤務していました。在職中は、主に社会科教育や社会科指導について、実践に基づいた研究をしていました。また、教育実習校に通算13年間勤務し、多くの実習生の成長を見てきました。

現在、学校現場では、児童生徒に必要となる資質・能力の育成のために、課題の発見と解決に向けた主体的・協同的な学びの充実やそのための指導が求められています。そのために、大学で学ぶ学生が、教職教養、社会科概説、社会教材研究等を通して、多くの知識や実践的指導力等を身に付けられるよう、指導の在り方について考えています。

福島正行 教育経営学

「教育改革の時代」と言われていますが、「改革」の発信側の意図を受け手側である学校・教師が受け止めなければ、「かたちだけの教育改革」に とどまるものになってしまいます。学校・教師にとって「改革」が「改革のための改革」である限り、「改革」が高い教育効果へと結びつかないの ではないかと思います。

このことを念頭に置きながら、現在進められている教育改革のひとつである少人数教育について経営学的研究を進めています。具体的には、教授学 習組織を改革していこうとする取り組みを教育イノベーションと捉え、学校においていかなる要因によって導入され、「発展的に継続」(あるいは 廃棄)されていくかを解明しようとしています。現在、すでに多くの学校で実践されている習熟度別指導やT.T.(ティーム・ティーチング)は、日本においては1960年ごろから取り組まれはじめ、歴史は深いわけですが、散発的・個別的実践にとどまるものが多く、たとえ「導入」に こぎつけても長期にわたって「継続」できず「廃棄」されてきたことはよく知られています。「学校における実践はなぜ継続されずに途絶えてしまうのか」、学校内外の経営的要因を、特に個人/組織の実践の知・意味づけとその継承に着目して研究しています。

藤田清澄 保育・幼児教育

研究内容としては2つの視点から保育学領域の研究に取り組んでいます。まず1つ目としては『子ども理解』の視点です。乳幼児期の行動を詳細に見ることによってありのままの子どもを理解し、保育者としての専門性にいかにつながるかという点について考察しています。また2つ目としては『男性保育者』についての視点です。主にインタビュー調査を基に、男性保育者の離職に至るプロセスに着目して研究しています。現在保育者不足は社会的にも大きな問題となってきているため、より多くの保育者が「保育」という仕事を続けられるような支援につなげられたらと考えています。これらの2つの視点から保育者の専門性をどのように捉えられるかについて考察しています。

本田容子 国語教育、書写・書道教育

国語教育及び書写・書道教育を専門にしています。国語は日常生活にありながら,思考力・判断力・表現力といった,個々の言語活動の充実を図るためになくてならないものです。相手の思いを受け止めながら,ふさわしい言葉を選び,自分の考えや思いを伝えていくことが案外難しい時代になってきているのではないでしょうか。これまで文字を書くことについての研究に取り組んでまいりましたが,今後はコミュニケーションの中の書くことについて,より一層研究を進めていきたいと考えています。主に,国語教材研究(書写を含む),国語概論(書写を含む)等の講義を担当していますが,実践的な授業の進め方や指導の在り方とは何かについて学生の皆さんと共に考えていきたいと思っています。

武蔵由佳 カウンセリング心理学 学校心理学

構成的グループ・エンカウンターを活用した仲間集団の形成に関する研究や青年期のアイデンティティの確立についての研究に取り組んでいます。大学時代を充実して過ごしたという実感をもっている人は,何か一生懸命になれるものをみつけ,それをとことんやってみた人だと思います。試行錯誤し,熱中できる何かを見つけ,仲間とともに打ち込む,そういうプロセスを多く経験するための方法について研究しています。

また,児童・生徒の学級適応と学級集団の育成についても興味があります。心理尺度Q-Uを活用した学級経営のあり方や学級集団に対するグループアプローチとその効果についての研究もしています。

湯沢康晴 教育哲学、子ども史

湯沢康晴

担当している講義は教育学、西洋教育史、教育哲学などです。研究分野は主として三つの領域に分かれます。

(1)これまでサルトル、ジャン・ナベール、ポール・ナッシュなどの哲学思想や教育思想を学んできました。とくに教師と生徒の関係に関心をもち、「教育における権威」の問題を研究しています。

(2)いじめや体罰、少年非行などの教育問題を授業では取り上げています。『〈問い〉としての教育学』に、その一端を執筆しました。また今年度のゼミは「不良少年の社会史」のテーマで、少年犯罪を歴史的に考察しました。

(3)現在の研究の中心は子ども史です。子どもの夢や子どもから見た父母像などを考察しています。また東北や岩手など、地元の子ども史についても執筆しています。授業では、「20世紀の子ども史」と題し、1年ごとの子どもの様子をまとめて発表してもらったり、「小学生から見た父母像」と題し、大正期から現在までの小学生の作文を読み比べたりしています。

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