専任教員紹介

上白石 実歴史学

日本史概説、古文書学のほか中学校社会科と高等学校地歴科・公民科の教職科目を担当しています。

専門分野は日本近世史で、江戸時代の日本が国際社会とどのような関係を維持していたのか、具体的には、漂流船や漂流民の救助や国外への送還、接近する異国船への領主たちの対応と庶民の関心、日本人の海外渡航や移民の問題などを、幕府や明治政府といった中央の史料だけでなく、沿岸地域に残されている古文書も使って研究しています。

また、中学校・高等学校の教員だったこともあり学科の教職担当でもあります。教員という職業に憧れる方は多いと思います。確かに教員とは非常にやりがいのある職業です。同じことを教えるはずなのに、毎年新鮮な気持ちで生徒に接することができます。ところが、近年教員免許状の取得のためのハードルが大変高くなっています。教科に対する圧倒的な学力や授業力はもちろん、生徒や同僚教員、地域社会とのコミュニケーション能力、学校行事や地域行事の企画力、地震や火災などの緊急事態に対処する危機管理能力、生徒の急病に対処する救急救命力などまで求められます。これらの能力を身に付けるため教職科目では実践的な授業を行っています。

上白石 実


熊谷 常正日本考古学・博物館学

ここ数年、「南部北上高地の粘板岩系石器の研究」というテーマで、岩手県南部の遺跡調査にあたってきまし た。今から約3500年前の縄文時代後期後半にこの地域に産出する粘板岩系の石材を用いて、石棒と呼ばれる特殊な石器が大量に作られ、遠くまで流通していたことがわかりました。調査を進めるなかで明治時代に蓑虫山人という人物が、この地域を訪れ、石棒のスケッチや拓本などを残していることも明らかになりました。これは、石棒研究だけでなく、日本考古学の歩みを研究するする上でも重要なできことと評価できます。
でも、私の視点はちょっと違います。私は、蓑虫が記録を残した石棒類は、地元の人々が発見し保管していたものでした。なぜ、これらに人々は注目したのか、当時の歴史観や国家間そして民族意識というテーマにつなげながら、更なる研究を、今進めています。

熊谷 常正


小山 花子政治学

政治学、国際政治学、法学、国際法等を担当しています。 個人的にはハンナ・アーレントの政治思想を研究していますが、アメリカ留学をきっかけとして政治的和解や民主主義等のテーマにも関心を持つようになりました。暴力を経た社会で「和解」や「相互理解」がどのようにして達成されるのか、また、政治的無関心を乗り越えて討議と民主主義を拡張してゆくためには何が必要なのか等について、政治思想を題材としながら考察しています。
授業では、民主主義や国際政治についての入門的な講義を行っています。政治といっても人間とは何なのかという、ある意味では誰にでも考えられるような身近な問題と繋がっており、「人間の顔」を持っていることを知ってもらいたいと思います。
最後に、教員生活をしていると、本当にかけがえのない出会いというものがあります。盛大でそんな出会いを増やしていけるよう、全力で頑張りたいです。

小山 花子


斎藤 成夫ドイツ文学・ドイツ文化

小さいころは音楽少年でした。とくにドイツ音楽が好きで、こんなすばらしい音楽を生みだしたドイツは、さぞすてきな国だろうという思いから、ドイツそのものに興味をいだいていきました。今でもドイツは大好きです。初めてかの地を訪れたときの感動、ドイツ語が通じたときの嬉しさは忘れられません。ウィーンのカフェでウィンナコーヒー(当地ではメランジェMelangeという)を飲みながら、アプフェルシュトゥルーデル(林檎のパイケーキ。ちなみにウィーンのケーキは種類も味も世界最高!)を食べ、夜はあのウィーン・フィルが伴奏をする世界一のオペラ座に通う。これが人生最高の喜びです。さて、そのウィーンは「世紀転換期」とよばれる時代(1880-1920ごろ)、未曾有の文化的興隆をみました。精神分析の創始者フロイト、革命的作曲家マーラー、リヒャルト・シュトラウス、シェーンベルク、作家のホフマンスタール、シュニッツラーといった現代文化・思想をきりひらいた巨人たちは、皆今でもつづくカフェに集った友人たちで、この時代華やかな、そして妖しい花を咲かせたのでした。こうした時代状況に思いをはせながら、日々研究にあたっています。

斎藤 成夫


齋藤 直樹哲学、倫理学、社会思想

私は「哲学」という学問を研究し続けていますが、そもそも「哲学」とはいったい何なのでしょうか。これを説明する有名な一節に、古代を代表する哲学者プラトンによる「あらゆる知は驚きから始まる」という文言があります。ここで言われている「驚き」とは、普段わたしたちが「当たり前のこと」と見なしていること、あるいは「そうであるとしか思えない」こと、そういった事柄をこれまでとはまったく違う視点からとことん考え直し、「実はすごく不思議なことだったんだな」とか「本当はそうではないのかもしれないな」ということにはっと気づいて、びっくりすることを意味しています。哲学とは、そういうふうな「驚き」とともに物ごとを観察し、これにもとづいてより深く考えを進めていく知的態度のことを意味しています。これまで私は、そういう「驚き」のきっかけを、19世紀後半のドイツの哲学者F.ニーチェの思想、あるいは、20世紀前半から現代にかけて、やはりドイツで精力的に展開されているフランクフルト学派の諸思想、なかでもアドルノの社会哲学のうちに求め、彼らの「哲学」を研究し続けてきました。今まで味わったことのない「驚き」を求めて、みなさんもスリリングな知的散策を楽しんでみませんか?

齋藤 直樹


佐藤 貴保アジア史

800~1000年ほど前、中国西北部の砂漠地帯にあった西夏という国の歴史を主に研究しています。この国では西夏文字という、今では誰も使っていない文字で記録を残しており、私は西夏文字で書かれた文献を保管しているロシアや中国に行って、文献を解読しています。中国といえば、漢字を書き、中国語を話す人々が暮らしている国だと連想しがちですが、実際は様々な言語・宗教・文化を持つ人々が暮らす多民族国家であり、西夏もまたそうした国家の一つでした。異なる文化を持つ人々をどうやって支配していたのか、砂漠地帯という厳しい自然環境の中で、なぜ二百年にもわたって西夏という国が存続することができたのかに関心があります。

大学の授業では、アジアの歴史を中心に、歴史学の講義や演習を担当しています。食文化やファッションなど、身近なものの歴史を扱う講義もあります。歴史学は高校時代の歴史の授業のような「暗記もの」ではありません。自分で研究したい時代や地域、テーマを設定し、昔の人々が残した記録を解読、分析していく学問です。私たちが生きている現在も、過去と無関係ではありません。歴史を学ぶことで現代の社会で起きている問題を解決するヒントを与えてくれることもあります。授業を通じて歴史・歴史学の面白さを体験してみませんか。

佐藤 貴保


清水 晋作社会学

「社会学」とは、まさに「社会」についての学問ですので、社会学の対象にならないものはない、といってもよいくらいです。環境問題、情報化、地域社会、医療、家族、教育・・・など数えあげればきりがありません。皆さんにも、自分の身近な出来事のなかから「社会学」につながるテーマがきっとみつかるはずです。

 

 

研究は、以下のテーマを中心に進めています。


1.新保守主義研究。
1980年代からブッシュ政権まで、アメリカを中心に影響力を保ってきた新保守主義という思想や運動を研究しています。多くの社会学者が新保守主義を支えた背景に関心をもっています。
2. 現代アメリカ社会論。
宗教的にも、民族的にも多様なアメリカ社会において生じる社会問題を研究しています。またアメリカ社会の問題から日本社会をみることによって、日本社会の特徴や問題点もより明確にみえてきます。
3. 公共知識人論。
社会学を含む、専門的・学術的な知識が、狭い専門家集団に独占されずに、多くの市民に開かれていくには、どのような条件が必要か、というテーマに取り組んでいます。

清水 晋作


高城 靖尚体育学

根っからの体育大好き人間です。

どうしたら学生の皆さんにスポーツの楽しさを分かってもらえるか、また生涯にわたってスポーツを続けるにはどういった方法があるのかなどを、講義や実技をを通じて、いろいろ工夫しながら実践していきたいと思っています。

クラブ指導では、ラグビー部監督として、岩手県立大学との合同チームを結成し全国大会に出場させること(出場がかなえば、全国で初のケースとなります。)に情熱をささげています。

一緒に青春しませんか?

高城 靖尚


千葉 智行体育学

体育実技と体育理論、生涯スポーツ等を担当しています。

実技系では学生生活における、健康的な生活習慣と適度な運動習慣の獲得に向けて皆さんと一緒にがんばっています。いろいろな種目を通して楽しみやスポーツ文化について触れます。時間を見つけて、スポーツにチャレンジしてはどうですか?

理論系では、スポーツが抱える現代的課題やマスメディアとの関連性を中心にスポーツ全般について展開しています。テレビ・雑誌の話題や気になる健康のについても触れて、自分自身の体を見つめなおしませんか?

千葉 智行


松前 もゆる文化人類学

私の担当する文化人類学は、人々の生活に関わらせてもらいながら行う長期のフィールドワークを基本的な手法として、世界各地の暮らしや文化、社会のあり方について理解を深めることを目指しています。ここで言う「文化」とは、私たちが人間関係のなかで生きるうちに意識的にか無意識的にか身につけるものをさしていて、「常識」や「習慣」などと言われるものを含みます。文化人類学を学ぶことを通じて、このような「あたりまえ」であるが故に気がつきにくいことに目を向け、世界の文化や社会について考察を深めると同時に、私たちの文化や常識についても、とらえ直すきっかけをつかんでもらえたらと思っています。

私自身は、1990年代後半からブルガリアの村や町でフィールドワークを続けています。社会主義からの体制転換、その後のEU加盟といった政治・経済的変化が人々の暮らしに与える影響について調査・研究をしていて、とくに、調査地での①キリスト教徒とイスラームの伝統を受け継ぐ人たちの共住、②ヨーロッパ各国への女性たちの出稼ぎに注目しています。また、ここ数年は三陸沿岸を含む岩手県内での調査も始めていて、コミュニティごとの震災からの復興プロセス、そして、その中で女性が果たす役割などについて考えています。

松前 もゆる


柳沢 文昭フランス文学

1957年にノーベル文学賞を受賞したフランスの作家アルベール・カミュ(1913-60)が主たる研究対象です。カミュは小説、戯曲、エッセーと様々なジャンルの作品を残していますが、とくに『異邦人』『ペスト』『転落』等の小説群に焦点を絞った研究をしています。カミュ理解の背景としてギリシャ文学・思想、キリスト教思想、ジッド、サルトルなどのカミュと同時代の重要な作家の著作、さらに20世紀前半の政治的・思想的状況もできるだけ勉強するよう努めています。またそれとは別に、「フランス文化」「ヨーロッパ社会論」といった講義を担当している関係で、フランスを中心としたヨーロッパ中世の歴史、ルネサンス及び絶対王政時代の文化、フランドル文化、戦後フランスの若者文化、戦後復興からEUに至るヨーロッパの歩みなどにも興味があります。殊に、現在進行中の歴史的大事業、EUという形でのヨーロッパ統合の行方は、非常な関心をもって見守っています。

柳沢 文昭


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